ワグベン勉強会(和歌山外国人受け入れ勉強会)に参加しました
2022年9月に、みんなの外国人ネットワーク(MINNA)のメンバーで、和歌山県で開催されている「ワグベン勉強会」に参加してきました。
ワグベン勉強会とは、和歌山外国人受け入れ勉強会のことで、和歌山県で、外国人を雇用者として受け入れている企業や団体が参加して、定期的に事例検討・グッドプラクティスの共有・意見交換等をされている勉強会です。
今回は、JICA関西国際協力推進員(外国人材・共生)山本聖也氏に、ワグベン勉強会と繋いでいただき、MINNAの活動を共有する機会をいただきました。
~目次~
1.「外国人への情報普及と保健医療アクセス改善の取り組み:MINNAの活動から」
藤田雅美 (みんなの外国人ネットワークMINNA) 20分
2.「在日外国人の保健医療問題:外国人は病気にかかったらどうするのか」 40分
仲佐 保(SHARE、MINNA)
参加者は、対面で15名、オンラインで4名で、外国人を雇っている企業、司法書士・行政書士、国際交流協会、県経営者協会、精神科開業医らが参加していました。
和歌山県においても、労働力減少が著しく、外国人がいないとやっていけないそうです。和歌山社会経済研究所のデータによると、令和3年10月現在、和歌山県内の外国人労働者は3390人、その41%の1390人が技能実習生となっています。技能実習生の外国人労働者の占める割合の全国平均は23%ですので、技能実習生の占める割合は多いといえます。また、外国人が一生懸命働くので、日本人従業員も刺激されているとのことです。「日本人も日本人も外国人も幸せになれるような社会をつくりたい、さらなる外国人雇用のために東南アジアとの関係づくりを積極的に進めていきたい」という言葉が印象に残りました。現在、さらなる外国人雇用のために、東南アジアとの関係づくりを積極的に進めているそうです。
ワグベン勉強会に集まっていらっしゃる方々は、人材として技能実習生を雇用していますが、人材というだけでなく、彼らの生活がどのようにしたら上手くいくか等まで気を配っていて、日本の技術を持ち帰ってもらいたいとおっしゃっていました。それが技能実習生制度の本来の制度の目的なのですが、実際は、低賃金や長時間労働、単純な作業などだけに終始している実態もあります。MINNAでは、技能実習生の都道府県プロファイルのために、メディア関係の記事を調査しています。ネット上で見る技能実習生の情報は、どちらかというとマイナスなものが多かったので、今回のワグベン勉強会での集まりのように、良い面(特別なことをしていなくても)も、もっと見ていきたいなと思いました。